packager for iphoneでprogressionを使う時の俺的プロジェクト設定。

  • 2010 年 12月 14 日
  • kosuke

air 2.5の公開でandroidアプリ開発の話題が過熱する中、すっかり忘れ去られた感のあるpackager for iphoneですが最近いろいろ試しています。

packager for iphoneでは新しいFlex SDK Heroのmobile用クラスライブラリやコンポーネントが使えない上、iOSが元々備えるUIKitも使えない。
これはつまりボタンもスクロールバーもなにかもすべて1から自分で作らなきゃいけないってことを意味します。
といってもWebコンテンツだと大抵の場合ボタンやスクロールバーといったUIは毎回のように作ることが多い訳で普段通りだぜ!と思うのですが、スマートフォンアプリの場合、小さい画面ゆえの切り替えの多さ、タッチパネルゆえのユーザーアクションの多さ・煩雑さが相まってはるかに面倒です。
とくにHeroをかじった後なんかだとあらかじめ用意されているコンポーネントの有り難みがよく解る感じ。

さらにpackager for iphoneでは使えないiPhoneデバイス機能が沢山あって、これならandroidのほうがとか、似たような技術でもJSでUIKitにアクセスできるってことでこれまた旬な感じのtitanium mobileなんかのほうが魅力的だったりとか…。あちこちに目移りしてしまいますね。

で思うに比較していくと現状のpackager for iphoneはそれほど魅力的でないものになって行っちゃうので、使うなら普段作りなれているスタイルをそのまんま使って作るっていうメリットを十分に活かしていく感じがいいんじゃないかと。Heroのモバイル機能使って作るandroidアプリですら普段作りなれている方法っていうのと変わってくるんじゃないかなと思うところもありますので。

ということで、僕の場合ウェブコンテンツなら大抵の場合Progressionで囲っちゃうので、Progressionありきでpackager for iphoneのプロジェクトをセットアップする手順を書いておきます。

1)アプリケーション名でフォルダを生成。

2)Progression プロジェクトパネルから新規プロジェクトを生成。

基本タブ
プロジェクト名:アプリケーション名
書き出し先:先に生成したアプリケーション名のフォルダ
種類:クラス
プレイヤー:AIR 2.0
環境設定:AIRアプリケーション

Flashタブ
幅:320
高さ:480
フレームレート:12〜20(iPodTouch第2世代だと安定するのこのあたり)

ActionScriptタブ
メインクラス名:アプリケーション名
FlashBuilder(Eclipse)に対応させるにチェック

拡張ライブラリ
SWFProfilerにチェック(一応。実機確認ではStatsとか半透明で重ならないものがパフォーマンス低下少ない。)

3)Progressionが書き出したファイルをリネームなどする。

index.fla → アプリケーション名.fla

パブリッシュ設定を変更
形式タブ
Flashにチェック、../bin-debug/index.swf → アプリケーション名.swf

Flashタブ
Player:iPhone OS
ここで一度パブリッシュ設定を閉じる。

iPhone OS 設定
一般タブ
出力ファイル:アプリケーション名.ipa
アプリーエション名:アプリケーション名

デプロイタブ
.p12証明書、プロビジョニングプロファイルを設定
アプリケーションID:逆読みドメイン(jp.nipx) + アプリケーション名(プロビジョニングプロファイルに設定していれば自動的に入る。)

OKを押してパブリッシュ設定を完了。
bin-debugに、アプリケーション名-app.xmlが出来る。

4)FlashBuilderでプロジェクトを生成

ファイル / Flex プロジェクトを読み込み → プロジェクトフォルダの参照から生成したフォルダを指定 → 終了 → キャンセル(なぜか終了を押してもウインドウが閉じないので。)

パッケージエクスプローラーにプロジェクトが出来ているのでプロジェクトを右クリック。
プロジェクトタイプを追加または変更 → Flex プロジェクトタイプを追加 → 次へ(SDKは4.0以上を選択する) → 終了

再度プロジェクトを右クリック。
プロジェクトタイプを追加または変更 → Flex デスクトッププロジェクトに変換(Adobe AIRで実行)

プロジェクトのプロパティを設定。

Flex コンパイラー
非埋め込みファイルを出力フォルダにコピー、アクセス可能な SWF ファイルを生成する、警告を有効にする のチェックを外す。

Flex ビルドパス
ソースパスにlibsを追加。

5)ファイルの削除

プロジェクト、自動的にビルドのチェックを外す。
src内、mxmlとapp.xmlを削除。
bin-debug内のアプリケーション名-app.xmlをsrcフォルダにコピー。
bin-debugからアプリケーション名-app.xml以外削除。

アプリケーション名.asを右クリック。デフォルトアプリケーションに設定。

6)実行/デバックを設定をする。

プロパティ → 実行/デバックの設定

コマンドライン引数:-screensize iPod
プロファイル:mobileDevice

これでflaファイルからパブリッシュ出来るし、FBからデバック・実行可能です。
シンボルはflaファイルのライブラリに直接作るんじゃなくて、別のflaからswc書き出しするなり、Flexコンポーネントに書き出すなり、Flexのメタタグ使うなどして作る。flaファイルに直接作っちゃうとFBでデバックできなくなるので。お好みでlibsの中のProgressionの各パッケージを削除してswcファイルのProgression4_ext_AIR.swcに差し替えておくとSWFの書き出しが早くなる。

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